ジョーカーだらけのババ抜き

薬学部生の就活日記

薬学部の実務実習

それなりの頻度でブログを更新してますが、ネタがないのでこのあたりで薬学部実務実習の話でもしたいと思います。

薬学部実務実習は5年次に病院と薬局に11週ずつ、実習に行くシステムです。
6年制になってできたシステムですが、個人的にはあまりいいシステムだとは思いません。

まず、先生方や病院、薬局の負担が大きいです。

先生方は病院や薬局に挨拶に行かなくてはならないのですが、実習の始まりと終わり、それに加えて実習中にも生きます。
これが年3クールあるので9回。
それ以外にも実習関連の仕事もあるので、下手をしたら半月近く実習で潰れていると思います。
これだけあったら、かなり研究できますね。

病院や薬局も、ギリギリの人数で薬剤師をまわしているのに、学生の面倒に人をとられる。
しかも、学生なので判子を押せるわけでもないし、育てれば自分の仕事が楽になるわけでもない。
いくらお金をもらえても、しんどいです。


次に学生。

単純に実務実習を含めて6年制になったのが負担ですよね。
薬剤師の給料は、悪くはありませんが、決して良いとも言えないので。
そもそも、薬剤師の仕事って病院や薬局で働くだけではないはずなのに、必ず実習をしなくてはならないというのは、結構負担です。
経験という意味ではいいかもしれないですけどね。

最後は学生の進路。
薬学部、6年制ですが取れているのは学士です。
修士は取れていません。
さらにこの先大学院にいくのは、現実的じゃないですよね。

結局ここで就職するしかないので、研究職は厳しく、ほとんど病院や薬局の薬剤師になります。
将来的に大学の教授はどうするつもりなんでしょうね。
東大から引っ張ってくるから問題ないのかな。


実務実習は、いい経験ではあると思います。
就職という意味では、インターンシップの代わりにとしても扱えるかもしれません。
ですが、経験の代償となってる多方面の負担を考えると、あまりいいシステムではないと思います。